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部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

小学校3年生 3学期 その2

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2008/03/02
熱心な予習 「障害児と生きる日常(40138)」 [ 最近のことの日記 ]
 この春休みの家族旅行は、下関帰省ではなく、久しぶりにディズニーランドに行くことにした。今年は夏に妻が入院して「年休」をたくさん使ってしまっていることもあり、量より質…ということで少ない日数で行ける方を選んだのだ。
 
 とてもお値段のするオフィシャルホテルとかではないパートナーホテルを選んだけどそれでもけっこうなお値段である。そういえば昨年は、ディズニーランドで計画しているうちに「どうせこんなにかかるなら下関に帰るか」ってことになったのだった(笑)。それでも割引その他をうまく使いオフィシャルホテルの半額以下で済んだ。

 5年前(Sが4歳の時)に、「初めての外泊」として出かけた。その年まで生まれた病院と自宅しか泊まったことがなかった。それだけ当時は夜泣きとかこだわりパニックとかが多かったのだ。で、4年前(Sが5歳の時)は、下関の祖父母に会わせたいけど連れて行けなかったので「ディズニーランドに来てもらう」ということで計画した。大変だったけど何とかなった。「大泣きしたらすぐ戻る」ために高くても近いホテルである必要があったので、大枚はたいたのであった!

 3年前は妻の転勤のため春の旅行はなし、2年前はついに念願の下関帰省! そして昨年は勢いで2度目の帰省。そして今年である。楽になったのは、外出先でもSが食事ができるようになったこと。高級レストランはともかく、機嫌がいい時に自分の好きなものがある店に入ればまず大丈夫。初めての外泊で1泊2日ほぼ絶食状態…だったのを思えば驚きだ。

 で、5年前とか4年前に慣らすために見せた「東京ディズニーランドミュージカルツアー」というビデオを探してきて、Sの予習開始。なんだか数年前の記憶を思い出したのか、やたらと見たがる。数日間のうちにビデオテープやビデオデッキ(壊れたらもう買う気なし)の状態が心配されるほど見たので、そのビデオがDVDで手に入らないか物色。ビデオからダビングできればそれで済むんだけど、そこはさすがディズニー…しっかりコピーガードがかかっている。アナログのビデオからDVDデッキにダビングするくらいいいじゃんと思うのだが…。

 そして、アマゾンで見つけたDVD、1500円くらいだったのでブルジョアわらGは即購入したのであった。

 それにしても、もともとは10年以上前に作られていたビデオ…DVDになって少しだけ編集されて付け加えた部分もあるようなのだが、出てくる人間はそのまま。復刻版で一儲けしているなんて…とか文句いわずに「夢と魔法の王国」を楽しんでいるのは息子S。

 画像が良くなったことがわかるのか、近づいてかぶりつきで見る。いつもはいろいろなビデオをカードで要求するようにしているのだが、最近はもうこればっかり…。こちらが食傷気味である。いくら何でも予習しすぎである。

 ちなみに出発までまだ25日以上あるのに(笑)。

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2008/03/15
歯医者さんの工夫 「障害児と生きる日常(40138)」 [ 最近のことの日記 ]
 2ヶ月に一度のSの定期歯科検診。検診でもあるが、「歯医者さんに慣れる」という目的なので、歯磨き指導とフッ素塗布だけだ。

 前回、すっかり忘れてすっぽかしてしまった…ので、3ヶ月ぶりくらいの来院。

 同じ病院でOTやSTにも通っているのだが、受付でもらうファイルの色が違うことでわかるのか、それともカードでこれから歯医者に行くことを伝えるのがちゃんと伝わっているのか、Sは毎度いつもと違う緊張感に包まれる(笑)。

 エレベーターからなかなか降りないとか、待合室のイスでぴりぴりしていたり…。

 今日は名前を呼ばれると珍しくそのまま入室。今までは逃走してつかまって私にだっこされてのご入場…が多かったので意外。

 いつもは診察台(治療台?)に行くのが怖くて、手前のパイプイスに座っての歯磨きとなり、最後に診察台にタッチする…というメニューだったのだが、今日はそのパイプイスがなく、最初から診察台(ねせるタイプの平たいやつ)に先生が座っていて、となりに座布団がしいてあった。

 「なんだ、イスここだけかよ…」という感じで、先生のとなりにちょこんと座った。診察台にいきなり座ったのでみんなにほめちぎられ、そのままブラッシング。棚に上から順番に 1番歯磨き 2番うがい 3番フッ素と入れてあり、次は2番…と言われるとコップを持ってうがいを開始。いつもはすみっこの大きな流しにはき出しに行くのに、今日は診察台の脇の小さな流しにちゃんと入れることもできた。

 すばらしい流れのまま3番フッ素塗布。しかし、ここで一度離席するともう座れない。「好きな味だったからちょっとなめてごらん」と言われると、なめるのだが、それを使っての歯磨きは断固拒否! 前回はこれがスムーズだったのだが、気が乗らないのか捕まえようなどとすると必死の抵抗(笑)。それでいて診察台の通常だと一番怖い部分…歯を削ったりする道具がたくさん並んでいるような部分は平気らしく、そこのテーブルをぺしぺしたたいては距離を取って近づいてこない…。

 これを壊したら何千万円だぞ…と気が気ではない。賠償保険は入ってるけど。

 で、そのうち大人根負け・時間切れ終了となった。前半があまりにもすばらしかったので尻すぼみになったが、過去のことを思えば今日は十分な成果があったのであった。

 ただ、あれで1800円って、STやOTに比べるといつも割高に感じるんだけど…。

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2008/03/16
待合室積み木事件 「障害児と生きる日常(40138)」 [ 最近のことの日記 ]
先日の病院待合室でのできごと。

土曜日のせいか、90分待ちというディズニーランドなみの表示を見ながらも周辺に時間をつぶす場所もないのであきらめて待った。

待合室には子供用のおもちゃなどが置いてある畳3畳程度の幼児コーナーがあり、親子二組の先客がいたがそこへ息子Sは入っていった。デパートとかだと小学生はダメ…というムードもあるが、そこは療育病院、そんなことは書いてないし、本人がのぞむならOKな感じ。

Sは、置いてあるおもちゃをいじったり、組み立ててあるブロックをひたすらばらしたり…いつも通り。となりの親子は、優しそうなお母さんと積み木をていねいに積む3歳くらいの女の子。この病院は障がいを持つ子が主に来るのだが小児科もあるので、もしかしたらそっちに来たのかも。

で、その見事に積まれた積み木は5cmくらいのものが高さ4段くらいにがっしり計画的に積んであった。すごく安定しているのでSが少し振動させても大丈夫だろうと思ったが、突撃の危険性もあったので私もそばについていた。

その子は、最後に残った円柱形の3つをどう置くのか試行錯誤していた。たて1本に積むしかスペースがないのだが、下の安定感に比べて上はぐらぐら。1本置く度に揺れてきて上だけ崩れる…というのを数回繰り返していた。

そこに突然、崩れた円柱3本を握りしめて、Sが立ち上がった! 嫌な予感! 近づいてすべてを崩すのでは…と思ったのだが、なんと1本目を上に乗せた。

「俺に任せとけ!」と言わんばかりの態度だが、日頃こんな大きな積み木をやっているのは見たことがない。

ぐらぐら揺れる積み木の塔。あっけにとられるその親子と私。

さらに2本目を持って乗せようとしているのでみんなが見守ると、さらにぐらぐら…。手を離すと崩れるぞ…というタイミングでそれなりに位置調整をしてセーフ! 

しかしもう次は無理だろう…と思いながらみんなが見守っていると、3本目を何の迷いもなくポンと置いた!
しかもなんとそれが「ここしかない」という見事な位置に乗ったようで、40cmくらいの立派なタワーが出来上がった。

思わず親子のお母さんが拍手をしてくれて、3歳女児も拍手! 

本人はやたらといばってニコニコしていた(笑)。

倒して謝る心の準備ができていただけに、こちらもことばを失った…。

本人の身体バランスの感覚がいいのは知っていたが(ジャングルジムに立つ男)、こんな才能があったのか…とその後積み木で遊んだが…特にそんなことはなかった。

土台を4段きれいに積んだ3歳女児の方が天才だったようである(笑)。

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2008/03/22
ボランティアありがとう! 「障害児と生きる日常(40734)」 [ 最近のことの日記 ]
Sの付き添いボランティアをしてくれていたTしえ先生、今日が最後のお仕事だった。Sは来週修了式で転学するし、Tしえ先生も春から公立保育園の先生になる。

彼女が来ると明らかにご機嫌なS(笑)、「彼女と過ごす最後の日だよ、そして小学校生活も後2日だよー」という本日、なんと寝ていて明け方にゲロッぱき(しかも私の頭の上などに)、胃腸に来る風邪だろうということで、お休みせざるを得なかった…。

こういう時、もう少し理解力がある子だと、「今日は何としても行く」と思ったり言ったりするのだろうが、あいにくそういう力はないSなので誰も無理せず・させずにお休み確定。その後、日中も家で二度吐いたし熱も出てきたようなので、休んで正解ではあったが…。

たぶん、クラスの他の子たちも会いたがるだろうなと思って、Tしえ先生にはいつも通りに来てもらった。本来S専属の付き添いなのだが、いろいろと他の子の相手もしてくれていたので先生たちも最終日は何かやってくれるのでは…と勝手に予測して来てもらったのだが、やはり「お別れ会」ありだった! そういうのをやってもらえること自体がさすがの存在だ。

ちなみに、 付き添いに入ってもらう経緯は
その1

その2

その3

ということだったのだが、この時に入ってくれることになった教え子二人(Tしえさん、Sやかさん)のボランティアのおかげで私はS中をやめずに済んだ。その後もS中は大変だったけど(笑)、一年間ちゃんとやり遂げたのは自分の中では達成感があったし、続けられて経済的にも助かった。

一人は途中でやめてしまったので、ファミリーサポートのシステムを拡大解釈して小学校に来てもらう形でしのいだ。でも、もしスタート時点で二人そろっていなかったらそこまでやらずに、私がS中をやめるか枠数を減らして対応していただろうから、やはり二人に感謝なのだ。

ただ、半年間もやってくれたTしえ先生には、ただ付き添ってもらったのではなくてそれ以上のことをしてもらった。

いつもより何でもがんばるS。

朝のマラソンもたくさん走れる。彼女が来る日7周 対 私がついた日4周(笑)。

何かあると「う”-」と言って呼びつけてだっこしてもらったり、振り回してもらったり、ジャージのファスナーとかをなでて甘える。

何よりも得意の大泣きがほとんど出ないでご機嫌で過ごすことが多かった。

ほめられるのがうれしいのか、個別学習のプリントも自分で取ってくる。

ひらがな練習のプリントをちゃんとやる(他の日はグルグルがき)。

Sの持っていた力をより引き出してもらえた。

大勢のうちの一人として手が回らない中、担任の先生たちにそれなりに見てもらう…状態で半年を過ごさずに、週2日の付き添いボランティアをお願いしたことで、ずっとずっと良い結果だったと思える。

だから、ボラさんとして頼んだ人間が、「当たり」とかを超越して、「これ以上は考えられない」すばらしさだった。ずっと前から気づいていたけど、こちらも照れるから最後の日を迎えてから絶賛しようと思っていた(笑)ので今日になりました。

本当にどうもありがとう!

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2008/03/25
修了式 「障害児と生きる日常(40734)」 [ 最近のことの日記 ]
風邪から復活したS、今日が最後の登校日である。

思えば3年間、雨の日も風の日も30分かかる道のりをよく歩き…と言いたいところだが、雨の日は車だったので(笑)、3分の2くらいよく通ったものだ。

特に小学校1年生の頃は途中で地面に寝ころんで大泣き…交通事故とまちがわれた時もあった。途中で会う人たちと仲良くなり、あいさつをしたり握手をしたり…Sと一緒だとみんなが友好的だからおもしろかった。

意外とおセンチな私は、「今日が最後だ」と思い始めると、「この低いブロックを平均台のようにして渡るのも最後か…」とか、「今日はここのおばさんいなかったなあ」とかいろいろとかみしめながら歩くのであったが、とうのSはなんてことないようである。

最終日の修了式中、特に校長先生の話などでやたらとSは「ヒュー」と大声で吠えていたようで(笑)、「俺はここにいるぜ!」とアピールしているかのようだったとのこと。

いろいろかまってもらい自宅に帰ったあと、まだ体調が完璧でなかったのか、すぐにトイレに駆け込み下痢便が出たそうで、「うーん、最終日に学校で漏らさなくて本当に良かった(笑)」と妙なところでほっとするのであった。

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2008/03/30
ディズニー・リゾートへの旅 その1 「障害児と生きる日常(40734)」 [ 最近のことの日記 ]
 3月27日から2泊3日の行程で家族旅行。今年は下関に帰省せずに4年ぶりに浦安へ旅行だ。

 しかし、いきなり健康に不安を抱えた旅となる。

 1名はかぜの病み上がりでまだ下痢が続く人、S君9歳。

 家でなら対応できるが外出先では…ということで、『ムーニーマン ビッグより大きなサイズ!』を購入して久しぶりのオムツ生活(笑)。

 さて、もう1名はそのSからうつされたかぜが進行中。前々日から何か体調が悪いのだが、花粉症の頭痛も相まってよくわからない。そしてこちらも激しい下痢に。そうその人、私42歳は、めったに薬を飲まない体に当日の朝、正露丸3粒を投入し、「あとは何とかなる!」と出発。

 ちなみにその結果は…何とかならなかった…。

 せっかくの旅行、暴飲暴食もしたい!…腹痛のことを忘れて食べる、酒飲む…でまたトイレへ…。回数も日を追うごとに増えて、アトラクションの数と同じくらいにトイレ(大)を使用したかも(笑)。

 Sも結局最後まで快便には成らなかったが、3日間で3回しか出ていないのでこちらの方が落ち着いていた。

 さて、そんなスタートだったので、いきなり予定変更。初日と2日目はディズニーランド、3日目はディズニー・シーに行く予定だったのだが、トイレに行きたいと思った時にすぐに入れない確率はランドの方が高い…と考えて、初日をディズニー・シーに変更してパスポート購入。天気予報で、初日は晴れ、2日目は雨…とわかっていたので、また今回もエレクトリカルパレードは見られない…ということになったのだが、私のお腹の中が大パレードなのでしょうがない(笑)。

 さて我が家の行動予定だが、宿泊のホテルは直行バスがあるので、宿泊日は1日に2回出直すことにした。どうせ昼は並んでばかりであまり見られないので3時頃に一度戻り、ホテルでくつろぐ。そして晩ご飯をスーパーで買ってきてホテルで食べてから夕方出発し、最後(10時)までいるという予定なのだ。普通の小学3年生はそんなに遅くまで起きてると大変だが、「へとへとに疲れさせないと寝ない(下手すると一晩中起きている)うちの自閉症児S」にはうってつけである。

 ちなみに「長時間待つことが難しい」障害特性もあるのだが、このあたりはさすがディズニー、障害手帳を見せて発行してもらえる『ゲストアシスタンスカード』なるものがあるのだ。通常の待ち時間と同じだけ待つことにはなるが、その間、列に並ばずに過ごすことができる。ファストパスみたいなものだ。以前は『待ち時間ゼロ』の時代もあったそうだが、裏技として悪用する輩(実は特に障害などない普通の人たち)がたくさん出てきて廃止…としたそうだ。ただ現実に困る人がいるので、現行の『列に並ばずに待つ』形でひっそり継続しているということらしい。

 でも、本当のファストパスと併用するとそんなに使わなくてすむし、20分程度ならなるべく並んで『待つ練習』をした。

 さて、初日の夜の部はファストパスで取った『インディージョーンズ クリスタルスカルの魔宮』に行った。昼に取った時にファストパスの時刻が夜8時半…とは大人気だ。最高時速はそうすごくないことがわかっていたので我々でも大丈夫だろうと乗ったのだが、暗闇をぶっ飛ばすし、大岩は迫り来るし、振り落とされそうなくらい横揺れするし、かなりすごかった。

 で、乗っている時に必死で服をつかんできたりして、暗いから怖がっていると思ったSは… いざ降りるという時になったら、必死でバーをつかんで降りないぞ攻撃。どうやらすごく楽しかったらしい。

 その直後にすいていていつでも乗れる『シンドバッド』に乗る。最初はルンルンだったSだが、途中で「ウー」とうなる。どうやら「もっとスピード出せよ!」と怒っているらしい。その後も船は安定した航行(笑)、会場の景観もそう変化なく…となるとSは途中で泣く始末(爆)。よほどつまらなかったらしい。翌日のランドの『イッツ・スモールワールド』とは似ているようでもそれは喜んで、『降りない攻撃』をしていたので、何かがダメなんだろうなシンドバッド…。

 あとは、日頃はちびっ子でごった返すマーメイドラグーンに。さすがに9時を過ぎるとちびっ子はほとんど帰っていてもう乗り放題。といっても乗り物は普通の遊園地と同じだが…。下がふわふわしているような遊び場に行くとSはなぜか大喜びで四つんばいで歩く。背中にハーネスはついているし、ほとんど飼い犬状態ではい回るその姿に、キャストのお姉さんも突っ込みどころがなくて、「あらあ」とニコニコするだけであったが、それでも特別なパンフレットを渡してくれたので、うちの愛犬も喜び手に握ってペシペシしながら二足歩行に戻った。

 帰路、人魚が先についた光るおもちゃを購入。帰りのバスでもそれに夢中。そういういえばこれ、療育センターのSTの部屋にあったヤツと同じだったかも。見ていると落ち着くらしい。ホテルに戻ると、それを眺めているうちになんと寝てしまった! まだ11時なのに! ひとまず初日はゆっくりと寝ることができた。歩いて歩いて疲れさせたのも良かったが、何よりもマーメイド(人魚姫)のおかげである。思わぬところで、初日のシーが成功となるのであった。

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2008/03/31
ディズニー・リゾートへの旅 その2 「障害児と生きる日常(40734)」 [ 最近のことの日記 ]
 さて2日目。やはりディズニーランドの方がより混んでいる。乳母車軍団とかちびっ子も多いし、走って移動したりする人が多くてなんだかゆったりしていない。そんな中でも午前の部もスターツアーズや、ミクロアドベンチャーなど少し乗ったのだが、お腹がすいて機嫌を悪くしたのか、ベンチで休んでいた時に大泣き。泣きながらパンジーの花を引っこ抜き、怒られるとその花を食べて、やめろと言われて大泣きする…というバトルが、私が『プーさんのハニーハント』のファストパスを取りに行っている間にあったらしい。ちなみにまだ正午にもかかわらず、ファストパスはもう夜の時刻のさえなかったので無駄足だった。

 中華の店で少し食べて治まったが、スイスツリーハウスでわざとくわえていたハンカチを落としたり、悪さ続き。カリブの海賊に乗ったあと、イクスピアリで好物の築地銀だこのたこ焼きを食べてから一度宿に戻ることにした。

 戻る時には天気が急変! バスを待っていると『雹』まで降ってきたので切り上げ時は見事であった。

 そしてホテルでくつろぎ、晩ご飯を食べて、完全雨対策をしての夜。

 さすがに雨だし人は少ないだろうと思ったが、『プーさんのハニーハント』はそれでも90分待ち。ゲストアシスタンスカードを使って待つことにした。本来、その待ち時間は他のアトラクションに乗ってはいけないので二重には申し込めないのだが、すぐそばの『キャラバンカルーセル』は15分待ち。目の前で行われていて待ちやすいし、客の回転も速い。本当はいけないんだけどカードも使わずに、がんばって並ぶんだからまあお許しください、日頃苦労してますし、それくらいのお得を障がい児のいる一家にくれてもいいではないですか…と、一応お天道様?にも言い訳をして並んでいた。

 しかし、あと5分、次の次で乗れるよ…というところに来て、Sが股間を押さえて「うー」とか言っている。さっきしたばかりなのに…。「大丈夫だよ、まだ出ないよ。」と思いとどまらせようとしたり、「今日はおむつなんだしそのまましても大丈夫だろう…」と思ったので、そのままにした。外に出ようにも列が何重にもなっていて出られないのだ。ところが、その数分持たずにおもらし…。最初はケタケタ笑っていたが、大量でおむつに入りきらなかったのかズボンも少しぬれていた。そうなると脱ぎたがるのでもう無理。必死で列を横切り、まわりの人がチェーンを上げたり下げたり協力してくれて脱出。トイレに入った。

 オムツを替えたが、ズボンは拒否。靴も内側が濡れていて使えず。靴下はその前にイタズラをして濡らしていたのでもう予備までぬらした。どうせ雨なんだから少しくらい濡れてても…と思ってもそれは絶対にできない『濡れたら脱ぐ男S』。かくしてトイレに連れて行っておむつを換えても、ズボンはかない、靴はかない…上はトレーナーとレインコートだけ、下はオムツで生足丸出し…のセクシーな姿でトイレを出た。

 外に出てベンチで待機。その間に、妻、靴下を買いに行く。

 するとどこかからきれいな音楽が聞こえるなあと思っていると、DJ風な声が聞こえて、その後、突然、花火の音がドーン! パレードは中止だったが、花火はありだったのだ。生足男をだっこして、しばし花火に見入った。Sはとてもうれしそう。お漏らししてベンチにいたおかげで結構いい位置から見られた。

 その後、妻、ズボンを買いに行く。メインストリートまで戻ればたくさんあるのだろうができれば近場でと探すとなかなかない。赤い半ズボンを買って戻ってきた。履かせてみると、黒く細いしっぽ付き。「これミッキーマウスだよ。」と大笑い。

 でもどうしても靴がない。待っている間、パンフレットの案内図で私が見つけた『靴』の文字。見つけた時は「あったー!」と思ったのだが、「ガラスの靴」ってシンデレラ関係の店の屋号だった。そもそももし売っててもガラスの靴じゃ履けないし。

 やむなくメインストリートまで戻ってみる。他の店に聞き込んで紹介された一軒に入る。その店に入ると黄色い長靴も置いてあった。その手もあったか…と思ったのだが、サイズが19.0までしかない。Sは20,0。履いたらなかなか取れない。

 せっかくだからもともとの目的の普通の靴を発見しようと店員に聞いてみる。やっと見つけたその靴は1種類のみの普通のスニーカーでひも靴。これではどうせ今日しか使えない。それなら、さっきの長靴だ!…となって買うことにしたのだが、「ここにあったはず」と思った場所にもどってもそのコーナーがない。私は生足男Sを肩車したままうろうろするのだがどうしてもわからない。すると遠くで、妻が「おにいさーん」と人を追いかけている。雨が上がったので陳列ワゴンごと撤去のため移動されていく途中であった。確かに雨が上がったあとで買う人はあまりいないだろう。お漏らしした人以外は…。

 さて、そうして買った黄色い長靴。黒いしっぽ付きの赤い半パン。上半身は緑の背中にミッキーをつけたコート。ど派手なその足下はかなりの大ファン?を思わせるし、何より信号機並みに原色バラバラ…ちなみに口には青いタオルをくわえていた。(笑)

 90分は思わぬ『買い物タイム』となり、Sばかりおみやげを手にしたのであった。そんなかっこうで『プーさんのハニーハント』へ。これは以前も大好きだったS、今回も大喜びであった。特学クラスの友だちに重ね合わせて「ピグレット=G君」、「プーさん=A君」と親近感を持っているのではないかという親の勝手な予想・妄想もふくらみ、特にプーさんの姿を見るたびにA君が思い起こされてしまい、私自身もおかしくてしょうがなかった。

 9時を過ぎてからのトゥーンタウンはすいていた。『カートゥーンスピン』は2回乗った。『グーフィーのはずむ家』も独占状態。それでなくともトランポリン好きなSは上手に飛び跳ねまくり、お姉さんに「上手ですねえ、普通もっと転んで楽しむんですけど…」と驚かれていた。最初に受けた「窓の上には登らないでね…」という注意をなんとか(偶然)守れたかと思ったが、終了を告げられると逃走。窓の所に軽々と登っていき降りてこない…。しょうがないので、この家に入れないはずの大人(私)が突入。捕らえて連れ去った。それにしてもよくはずむ…というか、重たい人は足がかなり沈むので驚いた。

 ホテルに帰ってから、Sをお風呂に誘うとサクサク着替えたのだが、途中で眠くなってきて、少し泣く。また行きたくなって起き出してくるけど眠くなって…と繰り返すうちになんとまた11時過ぎには寝てしまった! 2晩続けて寝てくれるなんて夢のようである。『夢と魔法の国』とはこのことか…。

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2008/03/31
ディズニー・リゾートへの旅 その3 「障害児と生きる日常(40734)」 [ 最近のことの日記 ]
 さて、パスポートの都合で、どちらに行ってもいい3日目、もうディズニーランドの人混みは嫌だったので、デイズニー・シーへ。土曜日なのでさすがに混んではいるがランドほどではない。 

 帰りの電車に乗る元気も残すために、目標は2つに絞って行った。ひとつは初日にも乗った水上をくるくるまわる『アクアトピア』、もうひとつはファストパスのある『ストームライダー』。ところがファストパスを取ろうにも、アトラクションの機械調整中で『ストームライダー』そのものが閉鎖中…。私たちが何かを決めるとよくこうなる(わざわざ行ったお店は臨時定休日とかつぶれていたりとか)というか、たいていそうなのだ。ところが、『アクアトピア』の待ち時間にそのあたりのベンチにいると(私のトイレのためにここにいた)急に人の波が動き出した。どうやら『ストームライダー』が稼働できることになったらしい。ちょうど2日前にたまたまつぶやいた(本人は忘れていたが)「ファストパスの発券機がこんなところにあるんだ…。離れてるし、違う機械に見えてわかりにくいよね。」という発言から、その場所を覚えていた妻がダッシュ。40分後の券を見事に引き当てた。

 そうして、2つのアトラクションを続けて乗って、いつもの鉄道でアメリカンウォーターフロントにもどる。そこで何か飯でも…と思ったが、「もう人混みは嫌だ病」のSが道の真ん中で行き倒れたりしたので、もう引き揚げることにした。キャストのお兄さんも申し訳なさそうに「どうかいたしましたか?」と聞いていたが、「あっ、つかれるといつもこうなんです」との私の返事に困っていた。毎度毎度「自閉症なもので…」と説明するのも面倒なのでこの場はいいやと思ったのだが、お兄さんとしては道の真ん中に人が寝ていてはディズニーのムードとしては困る…というだけだったのだろうから、まあ説明はいいやと。こちらとしては、大泣きして花をちぎったりするよりは、おとなしく道路に寝そべっているのは「比較的良い休憩の取り方」だったし、古い時代のアメリカなら道に人が寝てても街のムードにはそれなりにあっていた(酔っぱらい役?)んだけど…やむなく起こして連れ帰った。

 帰りの電車で思ったこと。「今度来る時があったら、絶対に平日に来よう。春休みとかの長期休みもダメだ。こどもの学校の開校記念日とかそういう時に親が休暇を取ってこよう。」…そう考えて、妻にそのことを言った時に、4年前にも同じセリフを言ったことを思い出すのであった…。(だから、何度も「えっ、春休みに行くの?」と確認されていたのだった)

 ちなみに今回宿泊したのは、『ホテルエミオン』というパートナーホテル。オフィシャルホテルほど高くないし、グッドネイバーホテルほど遠くない。新浦安駅の街中なのでスーパーやコンビニでいろいろなものが安く手に入る。ホテル内にもコンビニがある。入場制限なしのチケットもホテルで買える。直行バスがあって、距離が長い(15分くらい)が、それはSの場合はむしろ大喜びでアトラクションの一つにようにとらえていたと思われる。親もこのバスでは安心して二人ともよく寝ていた。決め手だったのは、温泉大浴場(別料金)があったこと。Sはここに行った時が一番楽しそうだった(笑)。部屋の風呂も洗い場が湯船と別なので使いやすかった。

 そして、マッサージもホテルとしては格安。30分3300円。腰が痛かったので急遽予約したのだが、深夜0:50スタート。とてもありがたかった。口コミ情報で、接客よく、笑顔よろしく、よく気がつく…とあったので期待はしていたが、いつどの場でもよかった。最終日の朝、送る荷物のダンボールを抱えてエレベーターを降りたら、女性従業員がすっ飛んできて運んでくれたのであった。

 それにしてもSは、4年前に比べてよく歩くようになった。靴もズボンもないあの時(笑)だけ肩車。あとは大人が筋肉痛になるような行程を全部歩き通した。

 ただ、一緒に歩くのも何かと大変だ。両方の手を両側からつながれたがる。そのくせ、手をつないでいる人の『袖の長さ』にまで注文をつける。長いとじゃまなのは少しはわかるが、折り曲げているとおろさせられることもある。(日によって基準が違う)

 雨の日は、わざとぶら下がって両足をそろえて滑って、しりもちをつこうとする。本当に濡れるとズボンを脱ぐだろうから、必死で持ち上げて怒ると、大はしゃぎする。脳のアドレナリン放出状態?でハイに成りすぎて困るのである。これを防ごうとしてお尻の下に足を入れた時に、例のミッキーのしっぽ付きズボンのしっぽは私に踏まれたまま体を持ち上げてもげてしまった…。

 しかし、もっとずっと続いていて大変だったのは、『急に立ち止まって低い姿勢になる』こと。何のためかというと、『靴下を引き上げる』ためなのだが、実は特に下がっていない。たんなるこだわり。日頃の登校時、帽子のかぶり直し、手袋をすべての指を順番に引っ張る、靴下をあげる…のいずれかを立ち止まっておこなっていたその延長なのだが、私たちの住む街なら何も起こらなくても、この大混雑の中やってくれるから毎度後ろの人がぶつからないようにまわりこんだりするのが大変であった。意地悪だけど、丈の短いソックス買ってみようかな…。


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